福井県にある吉崎御坊願慶寺(よしざきごぼうガンケイジ)には
『肉付き面』と呼ばれるなんとも恐ろしいお面があります。

福井県 肉付き面

出典:吉崎御坊願慶寺

『肉付き面』には『嫁おどし伝説』というものがあります。

嫁おどし伝説

昔、越前の国に貧しい百姓の夫婦がいた。
夫の母である老母と一緒に暮らしていたが
意地の悪い性格であった。

夫婦は、蓮如(れんにょ)上人の教化を受け
吉崎御坊へ参っていたが、老母はそれが気に入らなかった。

夫婦は老母に信心をすすめたが、老母は全く聞き入れなかった。
ある夜、老母は信心を止めさせようと、
産生神(うぶすな)の社に納めてあった鬼女の面を奪い、
その面を顔に押し当て、嫁の帰る道で待ち構えていた。

鬼女の姿で信心をやめるよう驚かせれば
嫁は言う通りにするだろうと思っていたのだった。

しかし、嫁が通りかかった際、「女待て」と声を掛け
躍り出ようとしたときに着物の袖をいばらに引っかけ
とまどっていた内に嫁は恐ろしさのあまり逃げ帰ってしまう。

次の夜こそは、しっかりと驚かせてやろうと
思い鬼女の面を外そうとしたが、面は顔に引っ付き離れない。
耳鼻もひしひしと肉について生まれながらの鬼女のように
なってしまった。

嫁は一目散で家に逃げ帰ったが老母がいない。
心配になり夫婦で老母を探しに出た。

竹やぶのところに人影があるので夫が近寄って声をかけると
声は老母であるが、姿は鬼女であった。

老母が涙を流し訳を語ると夫は、
「懺悔(ざんげ)すればその罪は消えると聞いている」といい
老母とともに吉崎御坊を参拝。

老母は一念発起し念仏を唱えると不思議と鬼女の面は
はらりと地に落ち、老母も信心を行うようになった。

(参考文献:dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp)

以上のような伝説のある『肉付き面』。
現在も、吉崎御坊願慶寺で『肉付き面』を見る事ができます。

吉崎御坊願慶寺

住所:〒922-0679
福井県あわら市吉崎1丁目302番地
TEL 0776-75-1956
HP:吉崎御坊願慶寺


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