映画「キネマの神様」の原作は、原田マハさんの小説「キネマの神様」です。

この小説・映画の主人公のゴウのモデルは、原田さんの実のお父様です。

原作については、3分の1が原田さんの実体験に基づいて描かれているとインタビューで答えられています。

ここでは、キネマの神様のモデルやどこまでが実話なのか。
また、原作と映画の違いについても解説していきます。

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キネマの神様の実在モデルは原作者の父親

映画「キネマの神様」の原作は同名タイトルの長編小説です。

なお、原作者は原田マハさんという女性の方で、小説は2008年12月12日に文藝春秋から単行本が刊行、2011年5月10日に文庫化されています。

原作者の原田さんは、この小説について「3分の1はほぼ自分の実体験。残りの3分の2はファンタジー」だと答えています。

この物語は限りなく私小説に近い。もっと細かく言うと、導入部から三分の一はほぼ自分の体験に基づいて描いている。けれど、残りの三分の二は完全なファンタジーだ。
(引用元:本の話

円山郷直のモデルは原田さんの父親

キネマの神様の主人公である円山郷直(まるやま さとなお)
映画版では、円山郷直の通称である「ゴウ」とだけ記されています。

映画では主人公のゴウは、沢田研二さんが演じ、ゴウの青年時代を菅田将暉さんが演じているW主演となっています。

原田さんは、主人公の事を以下のように語っています。

「私の父は現在八十二歳だが、かつては大変なギャンブル好きで、そのためにいつも借金を重ねていた(最近は年のせいもあって、さすがに身を引いたようでほっとしている)。」

「ギャンブル好きで借金体質というネガティブなキャラ以上に、父なりに輝いている素質もある。人情が厚く、大変な読書家。そして、五歳の頃から今日まで、膨大な数の映画を日々観続けていることだ。」

「私の父をそっくりに写し取った登場人物、円山郷直(まるやまさとなお)は、七十九歳でギャンブル依存症。まともなもので興味があるのは映画だけだ。」

(引用元:本の話

主人公である円山郷直は、原田さんが「私の父をそっくりに写し取った登場人物」と語っているため、父親がモデルと言ってもいいでしょう。

父親がギャンブル好きで、お母様やご家族は苦労したというネガティブな部分だけでなく、人情が厚く読書家で映画が好きというポジティブな部分がある人物です。

円山歩のモデルは原田さん?

ゴウは原田さんの父親がモデルのため、ゴウの娘である円山歩(まるやま あゆみ)は原田さんご自身がモデルというよりは、以下のコメントよりご自身の実体験と願いが反映されている人物だと解釈できるでしょう。

正確に言えば、「私の人生」というよりは、「私の父の人生」に、こんなあたたかい奇跡が起きればいい、という願いをこめた。
(引用元:本の話

原田マハの経歴

 

原田さんの経歴を簡単に説明すると、1962年7月14日生まれの東京都小平市出身。

小学6年生〜高校卒業までは岡山県岡山市で育ち、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部(美術史学専修)を卒業されています。

馬里邑美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館を経て、2002年にフリーのキュレーターとして独立されています。

なお、原田さんのお兄さんも作家で、原田宗典(はらだ むねのり)さんという方です。

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キネマの神様の原作のあらすじ

無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、しかも多額の借金が発覚した。

ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることになった。

〈ゴウ〉のハンドルネームで父が書くコラムは思いがけず好評を博し、借金とギャンブル依存から抜け出せそうになるが、ある時〈ローズ・バッド〉を名乗る覗の人物に反論されて……。 〝映画の神様〟が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。
(引用元:Amazon

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キネマの神様原作と違うところとは?

 

映画「キネマの神様」と原作の違いですが、登場人物の設定や大まかな話の流れとしては同じです。

ただし、原作にはゴウの友人であるローズ・バットが登場し、2人の友情に重点が置かれていますが、映画版では行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍/若い頃:映写技師のテラシン(野田洋次郎))との話や、後にゴウの妻となる淑子らとの若かりし頃の物語が中心となっているようです。

志村けん、キネマの神様で主演を務める予定だった

 

昨年の3月29日で新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさん。
実は、菅田将暉との2人1役で主人公のゴウを演じる予定でした。

過去のパートは3月末に撮影が終了しており、4月から「現在」パートの撮影に入ろうかという矢先に亡くなってしまいました。

その後、「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などで志村さんと共演歴がある沢田研二さんが、志村さんの代役として主演のゴウを演じることとなりました。

キネマの神様は3分の1が実話でモデルがいた

キネマの神様の原作は、作者である原田マハさんの実体験に基づいて描かれており原田さん自身は3分の1は自分の体験だと語っています。

ただし、残りの3分の2は完全なファンタジーであり、「私の父の人生」がこんなのだったらなという願いが込められています。

そのため、小説「キネマの神様」は、実話をベースにした物語だと言えます。

また、主人公のゴウは原田さんが、「私の父をそっくりに写し取った登場人物」と発言していることから、原田さんの父親がモデルと言って良いでしょう。

映画と小説の違いですが、大まかなあらすじは同じです。
しかし、映画ではローズ・バットとの話が中心ではなくゴウたちの若かりし頃の物語が中心となっています。

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