2013年1月、世界的に有名な「ボリショイ・バレエ団」に衝撃的な事件が起こりました。

ボリショイ・バレエ団で、芸術監督を務めるセルゲイ・フィーリン(Sergei Filin)さん
何者かに「酸性の液体(硫酸とも言われている)」を顔にかけられ、重傷を負いました。

セルゲイフィーリン 顔

出典:afpbb.com

幸い、酸性の液体(硫酸とも言われている)ををかけられたフィーリン監督の顔は治療の末、
大きな影響は見られませんが、一時、失明した視力は完全にはまだ回復していないそうです。
(引用元:afpbb.com)

セルゲイフィーリン 硫酸事件後から約9か月の2013年9月17日に撮影

出典:afpbb.com

実行犯は、ユーリー・ザルツキー(Yury Zarutsky)という多くの前科がある男性でした。

ボリショイバレエ 事件 真相ユーリー・ザルツキー

出典:dagospia.com

しかしこの事件の主犯は、ボリショイ・バレエ団のソリスト(準主役級の)
パーヴェル・ドミトリチェンコ(Pavel Dmitrichenko)容疑者であることが分かりました。

ボリショイバレエ ソリスト 逮捕パーヴェル・ドミトリチェンコ

出典:eluniversal.com.co

ドミトリチェンコ容疑者は、ユーリー容疑者に犯行を依頼。
謝礼として日本円で約15万円を支払っていました。

パーヴェル・ドミトリチェンコ(Pavel Dmitrichenko)容疑者について

ドミトリチェンコ ボリショイ

出典:dagospia.com

パーヴェル・ドミトリチェンコ(Pavel Dmitrichenko)
生年月日:1984年1月3日(29歳)
出身:ロシア・モスクワ

彼は、家族皆、フォークダンサーという芸術一家の元に生まれ、
2002年にロシアの名門ボリショイ・バレエ団に入門。準主役級のソリストとして活躍。
「白鳥の湖」悪魔役、「ロミオとジュリエット」ティボルト役など数々の舞台に出演していました。

しかし、ドミトリチェンコ容疑者は犯行を認めるものの「液体」をかけることは
命じてないとしています。

結局、ユーリー容疑者・ドミトリチェンコ容疑者の他に、
アンドレイ・リパトフ(Andrei Lipatov)容疑者(運転手として事件に加担)は逮捕され、
ドミトリチェンコ容疑者には懲役6年の刑が命じられました。

ドミトリチェンコ バレエアンドレイ・リパトフ容疑者

出典:dagospia.com

ドミトリチェンコ容疑者が犯行に及んだ動機はドミトリチェンコ容疑者の恋人(夫婦同前)
であるボリショイ・バレエ団のアンジェリーナ・ボロンツォワ
(Anzhelina Vorontsova)さん(21-22歳)

が関係していると言われています。

アンジェリーナボロンツォワ 画像アンジェリーナ・ボロンツォワさん

出典:dagospia.com

彼女は、以前、フィーリン監督に「白鳥の湖」に白鳥の湖で主役をやらせてほしいと頼みました。
しかし、太り気味だった彼女に監督は、「鏡を見てみろ。それでオデット姫か?」と言われたそうです。

ドミトリチェンコ容疑者は、彼女を侮辱された逆恨みで犯行に至ったとされていますが、
実際はボリショイ・バレエ団に2つの派閥があり、近代化を目指すフィーリン監督グループと
古典を守ろうとするドミトリチェンコ容疑者が属するグループで分かれており対立していたとの事。

報道では、そういった因果も関係しているのでは?と言われています。
さらには、ドミトリチェンコ容疑者の背後には、今回の犯行の黒幕がいるのではないかとも
言われています。

フィーリン監督:「誰かが彼を操り、そそのかしたのだと思う。/
少数のグループが私に明らかな敵意を表していた。/そのグループに彼がいたわけだ。」

ボリショイ劇場の職員300人余りが、ドミトリチェンコ容疑者を擁護する
プーチン大統領あての公開書簡を発表し、事件の真相究明を求めた

(引用元:nhk.or.jp


まさに、バレエの舞台さながらの事件・そして華やかな舞台とは裏腹に陰謀が渦巻くバレエ団。
この事件に、世界は驚愕しました。

ドミトリチェンコ容疑者が逮捕され解決かと思いきや「黒幕」説や「冤罪」説が浮上し、
ボリショイ・バレエ団のイメージは悪くなる一方です。

誰もが、バレエなどの芸術には「癒し」「美しさ」を求めて観に行くものだと思います。
しかし、そのバレエ団自体が「暗黒」だとわかってしまっては、その芸術への感動は薄れてしまうでしょう。

200年以上の歴史があるボリショイ・バレエ団だけに今回の事件は残念でなりません。


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