刑法39条とは、心神喪失者を罰しない(無罪・不起訴)。もしくは、減刑を規定した刑法の条文です。

【条文】

(心神喪失及び心神耗弱)
第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。
2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

「心神喪失者」というのは、精神障がい者であり、犯行当時、理性的な判断が非常に
困難であったと認められた場合、責任無能力の「心神喪失者」と認定され「無罪」となります。

また、「心神耗弱者」の場合は、心神喪失まではいかないものの、理性的な判断が制限されていたと
認められ限定責任能力の「心神耗弱者」として減刑されます。(引用元:m-repo.lib.meiji.ac.jp

現代では、凶悪な犯罪が多発しており「刑法39条」の存在自体を問題視する人も少なくありません。

「シェアしたくなる法律相談所」によると過去3年の犯罪白書より「心神喪失」を理由に無罪となった人の人数は1年で平均3人。
精神障がい者、もしくは疑いのある者の検挙人数は1年で平均3,144人。そのうち平均582人が心神喪失を理由に不起訴になっています。
(引用元:シェアしたくなる法律相談所

【心神喪失が認められ無罪・不起訴となった主な事例】

・山村 新治郎殺人事件(1992年)
元政治家の11代目山村新治郎が精神疾患を患った24歳の次女に刺されて殺害された事件。
次女は心神喪失により責任能力なしと判断され不起訴。しかし4年後に自殺している。

・睦沢男性刺殺事件(2014年2月)
千葉県睦沢町で会社社長が自宅に侵入してきた男に刺殺された事件。
殺人の罪に問われた無職の男64歳(2015年)が総合失調症の影響を強く受けたとして
心神喪失・無罪を言いわたされる。
千葉地検は控訴を断念。控訴の期限が過ぎれば男の無罪が確定する。
(Yahooニュースより)

【心神耗弱が認められ減刑された主な事例】

・栃木実父殺し事件(1968年10月5日)
※実の父から性的な虐待を日常的に受けていた女性が口論の上、実父を殺害。
精神障害と診断はされませんでしたが、犯行当時、心神耗弱の状態であった認められて減刑。

・新宿西口バス放火事件(1980年8月19日)
当時38歳の男が、バス車両に放火。6人が死亡。14人が重軽傷を負った。
動機は「日ごろのうっぷんを晴らすため」であった。検察は死刑を求刑。
しかし「被告人は心神耗弱状態にあった」とし無期懲役に。しかしその後、刑務所内で自殺している。

ここで紹介した事例はごくごく1部です。
心神喪失、心神耗弱に関連する事件は、あまりにも多く存在しています。

個人的に、窃盗などの罪であれば責任能力がない場合の減刑は百歩譲って許せますが、
人の命に関わる犯罪の場合、刑法39条が適応される必要があるのか?という疑問が残ります。

通り魔事件など、ありえない事件が日々増えているこの世の中で
刑法39条についての論争は激しくなりそうです。

あなたは刑法39条についてどう思われますか?


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